- ホテルカリフォルニア/タンポポ
-
2012.01.22 Sunday
JUGEMテーマ:音楽久々の更新です。今回ご紹介するレコードはあのイーグルスの「ホテルカリフォルニア」をカバーしたタンポポというデュオのEPです。ジャケ写はインディアンぽい雰囲気の,当時はこれでもイケてたファッションなんでしょうか、いかにも西海岸という感じのモノクロ写真です。イーグルスの「ホテルカリフォルニア」はそれまでのカントリー路線からかなりロック色の強いアルバムになっていて、当時はかなり影響されたのを思い出します。そこでこのカバーですが、イーグルスを想像して聴くと全く別ものの曲になっていて、最初にこのレコードを聴いた時はひっくり返りそうになりました。歌詞も日本語で、内容はまるで娼婦宿の歌になっています。「誰なんだこんな詩を書くやつは?」と、気になってライナーを見ると、やはりあのなかにし礼ではありませんか!「アローンアゲイン」の訳詞の時と同じような、なんだかおぞましいものを感じてしまいました。間違いなくイーグルスファンからは、石を投げつけられるでしょう。ファンの方は買わない方が賢明だと思います。ある意味昔はクソレコードのジャンルだったようなこのレコードも、僕のライブラリーの中では少し輝いているようにみえますが、いけませんかね?
- シビレ節
-
2011.11.10 Thursday
JUGEMテーマ:音楽 ラジオで選曲していると、時々放送禁止の歌に出くわす事がある。歌詞の内容が差別用語だったり卑猥な表現だったり、病気の別の言い方だったりと。ひと昔前にはぜったい電波に乗せてはいけないような歌も多かったのだが、いつの頃からか少しずつ規制もゆるくなり、ある程度の表現までは許されるようになってきたものもある。いつも思うのは言葉そのものには罪はないのであって、爺いちゃんや婆ちゃん達が日常の暮らしの中で使って来た言葉がある日突然電波に乗っけてはいけない言葉になってしまうのである。特に差別用語と言われる言葉は、差別を意識した時点でそうなってしまう。言葉は生き物で昨日と今日では全く逆の意味になってしまうものも多い。昔「ヨイトマケの唄」という丸山明宏(現:美輪明宏)が唄っていたこの唄も、土方(ヨイトマケ)の歌詞が含まれていた事で放送禁止歌に指定されていた。この歌はシャンソン歌手として華やかな世界で活躍していた丸山明宏が、自分のコンサートに炭坑労働者達が安い賃金にもかかわらずそのチケットを買い求め、大勢集まってくれたその事態に感動し、この人達に向かって歌える歌を作ろうと言う気持から生まれた曲だったらしく、そこに込められた言葉には差別用語などという意識はまるでなかったと思う。長くなったが、今回紹介するシビレ節には、歌詞の一番最後の部分で「じいさんも中気でこりゃまたまたまたシビレてる」というフレーズが出て来る。これも昔年寄りのひとつの症状として普通に使ってた言葉だったが、差別と意識した瞬間から使いづらくなってきた。山下達郎も坂本龍一もON AIRしたこの曲、私の番組でもつい先日かけさせてもらった。ちなみに作詞は故・青島幸男氏である。
- セ・シ・ボン
-
2011.10.30 Sunday
長い間音楽を聴いていると、ある時を境に音の流れが変わる時がある。僕にとっては日本の音楽の70年代から80年代への切換スイッチを押したのがあのYMOだった。そのYMO結成直前1978年ユキヒロがまだサディスティックス在籍していた頃のソロアルバム「サラヴァ!」からのシングルカットがこの「セ・シ・ボン」。「サラヴァ!」というアルバムは個人的に日本のCITYPOPS系のアルバムの中では名盤のひとつと言っていいと考えていて、その選曲・アレンジのセンスは今聴いてもまったく古さを感じさせない。都会的なストリングスの響きやユキヒロの甘い声は当時駆け出しのコピーライターとして安月給ながら麻布や青山あたりを夜遊びしていた僕にとって、色々な想い出と重なるタイムマシーンのような存在のアルバムである。その後YMOが登場してからは、その影響の大きさもあってからか、日本の最先端はテクノの時代に流れて行き、このようなスタイルの大人な音楽が遠のいていったようにも思える。このシングルとの出会いは昨年、以前から噂には聞いていた小倉の田口商店に始めて行った時。さんざん店内を見た後、支払いを終えカウンターの隅を見ると、なんと本日入荷分の7インチの箱が!慌ててチェックしたその箱から掘り起こした1枚で、こんなシングルが存在してたことも知らなかったこともありかなり嬉しかったのを覚えている。ジャケットを見ると78年頃は、まだ煙草が大人のお洒落の小道具として活躍してた時代を思い出す。
- 君の瞳に恋してる
-
2011.09.03 Saturday
JUGEMテーマ:音楽昔テープレコーダーをピンポン録音して、ひとり二重唱をやったことがあった。普段聞こえている自分の声との違いに結構驚いたりしながらテープレコーダーから聴こえてくる自分の声にハモったりしてみるとこれが結構気持いいのである。ヘタな歌もそれなりに山下達郎のon the street cornerのように聴こえた気がした。声質が似たハーモニーはそれだけで美しい楽器になりえる。兄弟や姉妹がハモるグループも多いが究極はやはり双子のハーモニーではないだろうか?ザ・ピーナッツやこまどり姉妹,リーリーズなどなど。こうしてみると男性の双子グループはあまり心当たりがないけど歌謡界では野太い男の声より、女性の声が重宝されるのだろう。今回紹介するレコードはツインキーという双子姉妹のグループのザ・ピーナッツ・ヒットパレードのB面「君の瞳に恋してる」である。曲はあのボーイズ・タウン・ギャングの大ヒットでおなじみの曲だが日本語で歌われてるとこがいい。個人的には少女隊のユーロチックなテクノビートのアレンジよりこちらがお気に入り。正直歌はそんなにうまくはないけど、そこはそれ、双子というナイスなハーモニーが聴いてて心地よい。このレコード,最初はA面期待で買ったんだけど最近はこのB面を上向きにタンテに乗っける機会が多い1枚である。
- ルパン音頭
-
2011.08.15 Monday
JUGEMテーマ:音楽 今年は浴衣を着る機会も多かったせいか、音頭ものもよく聴いた。日本人にはあのチョチョイノチョイの居酒屋カラオケ応援手拍子的なリズムが体にしみ込んでいるのだろう、音頭もののレコードはかなり多い。一般的なルーツもの的民謡音頭から、応援歌的音頭、もちろん盆踊りにはうってつけのご当地音頭のようなものまで、音頭だけでかなりのジャンルに分けられるかもしれない。そんな中で私が好きなのが、音頭の名を借りたオモロレコード。以前紹介した「シワシワ音頭」や「UFO音頭」「ブラジル音頭」など探してみると、ふざけているのか真剣にやっているのか判断に迷うような音源も結構ある。音頭というカンムリをかぶせると,あらゆるものが音頭として成立してしまうという,不思議な力が音頭にはあるのだろう。今回ご紹介する「ルパン音頭」はどちらかと言うとJAZZキャラかBOSSAキャラのルパンを音頭ものに仕上げさらに御大三波春夫先生が歌い上げると言うまさにキワモノ的組み合わせがキラリと光る一枚。もちろん作曲は大野雄二、お約束のチョチョイノチョイの和リズムが随所にちりばめられた迷盤である。最近は盆踊りもすっかりご無沙汰だがこの音頭だったら踊ってみてもいいかもしれないな。
- ラスト・メトロ
-
2011.08.04 Thursday
JUGEMテーマ:音楽今年の春名古屋に旅行したとき、前々から気になっていたアーチストのライブが あるとの情報を聞き、完全アウェイな中一人でそのライブに向かった。気になっていたアーチストは矢舟テツローとなかの綾。まさか二人のライブが一度に聴けるとはまさに絶妙のタイミング。矢舟テツローは山下達郎のカバーを聴いて以来注目しているアーチストで、スウィングした演奏と歌に心地よく酔わせていただきました。もう一人のなかの綾は、昭和歌謡を中心としたカバーアルバムを手に入れて以来毎日のように聴いていた歌手でラテンだったりブルースだったり、はせはじむのアレンジが気持よすぎるライブだった。お二人とはライブの後少々お話しさせてもらいましたが、なかなか素敵な人達でした。で、このレコードの話だが、なかの綾のアルバムを聴いた時1曲なんか聞き覚えのある曲だなぁと気になっていた「ラスト・メトロ」去年手に入れた和田アキ子のシングルのB面に収録されているのを思い出して引っ張りだしてみた。聴き比べてみるとさすが大御所のアッコ姉さんはジャジーな演奏にのって貫禄の歌いっぷり。かたやなかの綾は、こちらはこちらで若さの差か艶のある声は色っぽくていい。これから暑さが緩みだし秋風が吹き始める頃にまた番組でも聴き比べしてみたいと思う。
- 気分を出してもう一度
-
2011.06.18 Saturday
JUGEMテーマ:音楽加藤和彦が自ら命を絶ったの同じように、私の中ではお洒落な生き方を貫いていた今野雄二がなくなったのは、かなりショックだった。愛川欽也との「11PM」で、映画や音楽について語られる情報は常に彼の美学によって選ばれた、独自の視線を感じさせるものもので新しいものに飢えていた私にとっては、憧れの存在でもあった。東京で過ごしていた時代の甘酸っぱい想い出とオーバーラップするこの曲は、元々は先に逝ってしまった加藤和彦によるもので、都会的な大人の夜の過ごし方が見え隠れする。78年に発売された高橋幸宏のSaravah!のアーバンな世界と共通する日本のAORの名盤のひとつと言っていいかもしれない。この曲は他にもRajiのバージョンもあり、聴き比べてみるのも面白いのでは。ヴォーカルはモデルとして当時人気の立木リサと今野雄二。演奏は「ザ・ボーイズ・イン・ザ・バンド」という鈴木茂・高橋幸宏・後藤次利・今井裕・斉藤ノブコーラスでRajiが参加しているのが興味深い。今野雄二&加藤和彦御両名のご冥福をお祈りいたします。
- AH SO!朱里エイコ
-
2011.03.24 Thursday
JUGEMテーマ:音楽朱里エイコと言えば昔はヒットした「北国行きで」のイメージが強かったのだが、実は米国で数々のステージをこなしてきた本格派のヴォーカリストというのは後から知ったことだった。ゴールデンカップスなどを始め主にアメリカ人等外人の多い場所で場数を踏んできた歌手やバンドは実力派と呼ばれることも多く、彼女もそのひとりと言っていいだろう。それと今回のこのジャケットではスパンコールのドレスがなかなかセクシーなのだが、じつは見えていないおみ足が素敵だったこともとても印象に残っていて、そのような意味ではこのジャケットも個人的には縦長の見開きサイズがよかったかな。ところで肝心の音だが、A面「AH SO!」は、和モノDJでは必須のアイテムと言っていいほどの超ファンキーチューン!!かっこいいブラスサウンドにのせて鳴り出す三味線。この三味線、本人による演奏らしいがこれがまた素晴らしい。もちろんそこでシャウトする朱里エイコの歌にも思わず腰がシェイクする。なかなか出会うことが出来ずに探していたレコードの1枚だったがつい先日「私はもう使うことがないのでどうぞ」ということで番組のリスナーさんからいただいたもの。これから出番の多くなる1枚になるだろう。
- 悪名(河内音頭)
-
2011.03.23 Wednesday
JUGEMテーマ:音楽いきなり朝吉こと勝新太郎のセリフから始まるこのシングルは映画のサウンドフィルムから、そのまま集録編集された当時(昭和36年)としては珍しいオリジナル・サウンド・トラック盤で音質は必ずしも鮮明ではないが、それがむしろ自然で当時の映画の雰囲気をそのまま楽しめる内容となっている。河内音頭と言えば1961年にテイチクから発売された鉄砲光三郎の『鉄砲節河内音頭』が有名だが、この勝新太郎の河内音頭もなかなかいい。独特の節回しは幼い頃に聞いてかなり印象に残っていたのを思い出す。和太鼓の刻むぶっといリズムとそれに絡むように歌い上げられる鉄砲節。RAPとまではいわないが、ひとつひとつ吐き出される言葉は男気のあるSOULに溢れていてカッコいい。ぜひ一度生で聴いてみたい音楽のひとつである。
- ああ聖徳太子さま
-
2011.03.10 Thursday
JUGEMテーマ:音楽昔レコードが主流だった頃、いろいろなオーディオ系の会社からもレコードが発売されていて、1990年代までは家電メーカーがオーディオにも力を入れていたので、主要家電・オーディオメーカーのほとんどが傘下レコード会社を持っていたものです。PIONEERやTORIO、DENONなど今では業界から撤退し、本業さえもなくなってしまったメーカーも多いものです。今回ご紹介するレコードは今では懐かしいレーザーディスクのPIONEERから77年に発売された「ああ聖徳太子さま」このジャケットは実家の仏壇の上に飾ってもおかしくないほどのありがたさに溢れており、毎回眺めては右側の方との縁の薄さを実感しておる次第です。歌というかセリフというか、その内容もまさにこの「縁の薄さ」をテーマにしたペーソスに溢れていまして荒井由実の頃のユーミンがすべての女性の心を代弁していたように聞けば聞く程すべてのビンボー人の心を哀しく歌い上げております。ということでジャケットのイメージとは逆に懐が寂しくなるA面でありますがB面がこれまた男の心をグッと代弁する「女が欲しい」という随分ストレートな歌であります。
![素材満載 ブログで作る かんたんホームページ [CD-ROM付き]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61XF13WMY1L._SL160_.jpg)